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理事長メッセージ

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図書館は、自ら学び、よく生きようとする人を支援する
「知的立国」のためのインフラストラクチャー

当財団は、わが国の図書館振興を目的として設立されました。

今なぜ、図書館の振興が必要なのか。それは、図書館が民主主義社会の基盤として必須である市民の自立を支援する生涯学習の施設だからです。図書館は、人類が生み出してきた知識を古代から分類・整理して保存してきました。そして、生涯にわたる知的生産活動に際し、必要に応じて誰もが求める資料・情報を活用できる機能を持つに至りました。変化の激しい現代社会にあっては、情報の迅速で的確な収集と活用は必須です。図書館は市民が自ら資料・情報を調べ、自立した知見を持つために開かれた場です。

では、実際にどのように図書館は活用されるべきなのでしょうか。私どもは、将来公共図書館の利用者となる子どもたちに具体的な体験をさせるべく、学識経験者・教育関係者の御助力をいただいて、1997年に「図書館を使った”調べる”学習賞コンクール」(現「図書館を使った調べる学習コンクール®」)を始めました。当時の主催者はNPO法人「図書館の学校」でしたが、2008年からは財団法人、そして2012年からは公益財団法人としてその普及を図ってまいりました。

目を転じて、わが国の図書館が置かれている状況は、大変厳しいものがあります。特に地方財政の逼迫により、公共図書館に投資される財源は減少の一途をたどっています。本来自立的判断ができる個人により構成される民主国家にとって、これはその存立基盤が脅かされる状況といえるでしょう。わが国は天然資源に乏しく、国力の源泉の多くを人に負っています。市民の知力の向上が、その幸福と国の発展の原点でありましょう。その根底を支えるのが図書館です。図書館に対する社会の認識を無料で本が読めるところというレベルにとどめてはなりません。なにより図書館は、自ら学びよく生きようとする人を支援する場であり、「知的立国」のインフラストラクチャーです。

私どもは、図書館サービスとそこで働く司書の高度化がわが国の永続的な発展に寄与することを確信しています。図書館の役割である、自立した個人の育成をより活性化するため、主に以下の事業を行ってまいります。

 01. 図書館を使った調べる学習コンクール®事業
 02. 振興助成事業・提案型助成事業
 03. 選書事業
 04. 機関誌『図書館の学校』事業

公益財団法人図書館振興財団の活動に多くの皆様が関心を寄せていただき、図書館の振興に参画してくださることを切にお願い申し上げます。

公益財団法人 図書館振興財団
理事長 小澤嘉謹(おざわよしのり)

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